創作の手触り
小説でも漫画でも、なにかを作っている瞬間、なんとも言えない充実感を得ることがあります。
会社で仕事に集中していい成果が出せるときなんかも、ノッている、という感じで近いことがあるが、それとはまた別の感覚。
実はそれを感じるのは、締め切りが近くて修羅場ってるときに、にっちもさっちもいかず
とにかくやるべし!
と取り組んでいるときのことです。
自分が最近で感じたのは、まさに、漫画原稿持ち込みの前日に、朝から20時間くらいぶっ続けで原稿に取り組んだとき。
そのとき、ものができる、確かな手触りを感じていました。
単にMなだけなのかもしれませんが、ふわふわとあいた時間に描いてるときには感じない手触り。
表現するならば、料理のときにじゃがいもを切っているのか、お豆腐を切っているのかというような手応えの違いがあります。
そのときにはすごくつらいんだけども、その瞬間を生きている気がする。。
最近色々あり、悩んだりしてましたが、ブログの4コマを思い付いてすぐ描いたり、短編小説を一日でががっと書いていたら、何となくその感覚の断片は感覚できました。
でも、もっと凝縮してできるはず。
小手先のテクニックなどいいから。我を忘れて没頭するのだ。それがまず表現者にとって一番必要なものだ!
と、至極個人的なモノローグを書いたのは、沖方丁氏のデビュー作『黒い季節』を後書きまで読んで、その手応えとでも言うべきものをものすごく感じたから、でございました。
正直まとまりはなくとも、パワーに溢れた不思議な魅力の作品で、上記のことを改めて考えさせてくれました。
うだうだ言ってないで取り敢えず形にしよう。うん。
あ、最近沖方氏の本ばかりですが、ほかも読んでますのでー!
- 作者: 冲方丁
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