トモロコシ畑

油絵を使って動物を描いています。創作活動のご報告、日常の雑記など。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』感想

 年末年始のお休みの時に、友人と今話題の『ボヘミアン・ラプソディ』観てきました。映画で題材となっているQUEENは、「We will rock you」などの著名な曲は勿論何となく知っているものの、さほど詳しくない自分。

 でもそんな自分でも、終盤は感動の涙で前が見えなくなるほど感情に来る作品でした! 観た印象を描いたのがこちら。描いてる間もサントラかけていましたが、なんだろう。。こう、愛しくてたまりませんね。(ああでも描くの難しかったー!修行不足を実感(T T))

 

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 この作品、そもそも気になってはいたのですが、「QUEEN知らないしなぁ」と躊躇していたところ、友人が誘ってくたもので。友人には大感謝。

 友人もQUEENは知らなかったそうですが、めっちゃ良かったから2回目行きたいので、行きませんか? とまで言ってくださり…! あ、そうなんですよ。そうなので、ロック好き音楽好きならば行って損なし、の作品と改めて言えるわけ、ですね。

 ライブのパートも多く、大音響で聴いてこその感動もあるので、ぜひ劇場で!

 

 さて、下記レビューです。

 ここからはネタバレ注意!

 

 

  以下、自分が感じたことを書いてみます。目次からどうぞ!

  

シンプルでダイレクトに届くストーリー

 ストーリーはめっちゃシンプルです。QUEENのボーカル、フレディのバンドメンバーとの出会いから始まり、バンドの進化の変遷をフレディを中心に辿る。

 その変遷も、人間関係の描写はフレディまわりにのみ留め、音楽を創る部分はその部分でサクッと成り立ちだけまとめる。

 フレディ自身がかなり個性的で、彼のまわりの人間関係だけでもごたごたするので、心理描写に不足を感じることはないです。無駄な駆け引きがないので、イライラもしない。スカッとしてて大変観やすかったです。

 

フレディという強烈に個性的なキャラクター

 映画とはいえ、どうやら題材のフレディご本人がとにかく個性的なようで。主演のラミ・マレック氏がこのめっちゃ難しいだろう人物をしっかりと好演しています。

 出だしから既に反抗期真っ盛りながらも、突然憧れのバンドメンバの前で歌を披露したり。ライブでマイクぶん回したり。カリスマ的な魅力が存分に出ていました。「おお、ここでこうする? そうしちゃう?」とフレディの行動にハラハラ、さながら観客はフレディのおかんの気持ちだったことでしょう。

 だからこそ、目が離せませんでした。

 

胸に響く音楽

 自分が観たのはIMAXの音響良しな劇場でした。そんなこともあり、ライブパートは本当にライブ会場に来ているかのような臨場感。それが随所で入ってくるものですから、音楽好きはもうね。たまりませんよ。

 さらに、そのライブパートの前後に、その曲の成り立ちを感情を交えて表現されていて、ああ、この曲のこの歌詞はこういうことだったのか。。と、思い入れもひとしお。もはや感動せずにはいられない。いやはや、観客の感情の起伏をうまく誘導していてもう。ええ、最高です。

 

そして思う、音楽は人間になくてはならないものだ、と

 フレディはすごく不器用な人間ながら、音楽を通して他人もコミュニケーションをとっていたのでは、と感じました。

 バンドメンバーしかり、観客しかり、家族しかり。

 音楽って、視覚、聴覚、もしかしたら嗅覚や触覚だって入るかもしれない、知覚をフル活用したコミュニケーションです。だからこそ、普段一部の知覚でしかできないコミュニケーションがより豊かになり、普段伝えられない微妙な機微を伝えることができる。

 フレディはその伝え方がすごくダイナミックで、その分日常では上手く伝わらないことも多く、苦労が多かったようですが、だからこそ魅力的な音楽を創ることができた。さらに、その音楽を理解し、表現するメンバーがいて、QUEENというバンドの表現が生まれている。誰か一人かけてもだめ。

 終盤で、フレディが俺にはみんなが必要で、みんなにも俺が必要、といってましたが、まさにそれなんじゃないかなと。振り返ると、そう思いました。そう綺麗事ばかりじゃ決してないんでしょうけど、バンドの絆、力ってすごいなぁ。

 

 

 

 ということで、音楽と、ロックと、QUEENの独自性が感じられる、素晴らしい作品でした。いや〜新年早々、素敵な作品に出会えました^^

 ここまで読まれている方で、万一ご覧になっていない方は…ぜひ。