トモロコシ畑

油絵を使って動物を描いています。創作活動のご報告、日常の雑記など。

社会人が専門学校に行く意義 体験談と考察

 先日、4月から毎週末コツコツと通い続けた社会人向けデザイン学校を卒業しました。毎週日曜日、朝10時から夜10時まで通い切りました!

 正直、半端なく大変だったのですが、相応の意義がありました。専門学校に興味があるどなたかの参考になることを祈りつつ、体験談と考察を書いてみます。

 ↓受講中の私の様子

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通学目的

 専門学校には、スキルアップと自分の好みの見極めの2点を目的に通いました。

 

 まず、スキルアップについて。

 仕事でITを使う中、機能・画面設計はできるけど、実装(プログラミング)ができないというジレンマがありました。多少プログラムはできるんですが、如何せん肝心のHTMLやCSS, Javascriptといったフロントエンド(画面の見栄え・動きを作る言語)の知識が少ない。

 デザインをクイックに描き提案できることを強みにしながらも、実装ができないゆえにプログラマーへの指示出し・認識合わせに結局リードタイムがかかってしまい。「クイックに」という強みを活かしきれていない点が気になっていました。

 個人で勉強もできるだろうけど、いっそ学校に通って専門的かつ強制的に通った方が早いのでは、という意図もあり、通学を検討。

 さらに、最近盛り上がっているUXに興味があり、かつ社内でかじっていてかなり面白みを見出していたこともあり。それも通学決定を後押ししました。

 

 他方、自分の好みの見極めについて。なかなかいい歳になってきて、今後どういうキャリアを積んでいくべきかだいぶ悩んでいました。

 Webデザイナー等デザイナー職にも興味があったのですが、そもそも向いているか、自分に合うかわからないなと思い。強制的に毎週受講することでその見極めができるのでは、と思ったのも、また通学の理由でした。

 金をかけて結局行かなくなったら無駄では、という声も聞こえそうですが。今後の人生をフイにするよりずっと良いと思っての投資、でした。

 

通学の意義

 上記2点の目的は達成でき、なおかつ思いもしない良い点もありました。

 以下、良かった点を挙げてみます。

  • 効率的にスキルアップできた
    言わずもがな。ひたすら演習をこなすことで、簡単なWebページは数時間で作れるようになりました。Javascriptの基礎も理解! プログラミングは別言語はできるので、応用もできそう。
    さらに、UXについても、かなり実用的な知識を得たと思います。
  • 自分の好みを把握するヒントを得た
    今回はWebデザインとUIUXについて学んでいたのですが、Webは案外コーディングが楽しかったり、UIUXは案の定面白かったりして。
    講義や実践をこなす中でどう自分が感じているのか、随時客観視することで、
    確かに自分の好みは把握できました。
    そしてこれは喜ぶべきかわからないのですが。これまで続けてきたコンサルティングの仕事に対して、プライド持って前向いてやってるやないかー、と言うことも発見しました…。(文句言いながらも。)
  • 同じ志を持つ社会人と出会えた
    社会人の貴重な休日潰して、金かけて通うってなかなか体力を使うことで。受講者はそれぞれ事情が合って受講しにきています。
    業界も色々なんですが、どこかしら似た悩みも持っていて。お互い悩みを分かち合ったり、他の仕事の話を聞いたり。
    学生時代のような密な関係ではなく、若干ドライでシンプルな間柄なんですが、むしろそれが心地よく。彼らと会話することが刺激になったり、励みになったりしました。一人じゃない!!!

  • 自分の能力の客観的な評価を知ることができた
    これは結構意外ではありました。課題のプレゼンの仕方とか、受け答えとか、説明の切り口とか。そんな部分が、仕事で培ったスキルから出てくるみたいなんですよね。
    例えば、自分の場合は、説明がロジカルで分かりやすい、指摘が鋭いと言われました。コンサルがベースにあるからだと思うんですが、こう言うのって社内では当たり前の事なもんで。外で言われて初めて「おお、そうだったのか」と気づきました。もう身に染み付いちゃってるんだよなぁ…論理的思考。いいんだか悪いんだか。
    他、デザイナーやってる方なら、デザインのトレンドに根ざしたコメントが出てきたり、ね。仕事が人を作る、ってこう言うことなのかなぁ…としみじみ。

 

大変だったこと

 といい事書いてきたけど、やっぱり大変なのでした!

  • お金かかる!
    当然ですがね! 通学費とかご飯代も地味にかかります。
  • 休み潰れる!旅行行けない!
    毎週末なので、旅行は無理! 平日有給でも取らない限りは。
  • 体力辛い!
    繁忙期にかぶるとまじで悲惨です。私はちょうど10月頃、毎日終電orタクシーかつ休日も仕事ありと言う状況で、本気でやばかった。(専門学校でも、休み時間に仕事していたよ〜)よく頑張ったのう自分。
    そうでなくても毎週末潰れますので、土曜にお出かけ予定入れてしまうと休養日皆無になります。これまたなかなかにしんどいですね。課題を家でやらねばならないこともありました。
    ※なお、冒頭10時から10時と書きましたが、私が欲張って一気に複数講座とったためで、通常は半日です。アホか! …って言わんといて…分かっておりますので(涙)

今後のこと

 なんだかんだコンサルは面白いし、唯一(?)の差別化武器でもあるので、コンサルスキルをベースにしてディレクション系を見据えて転職先を探してみます。現職は続けながらね。

 いいとこがあれば移る。でも、今の会社は会社で人間関係に不満はないし、尊敬できる上司もたくさんいるので、焦らず、じっくり。

 デザイン仕事も幅が広がるかな。それはそれで方向性を模索しつつ発信していきたいところ。

 創作活動はやっぱり好きなので、それはマイペースに続けます!

 

社会人が専門学校に行く意義の考察

 と言うことで、ここまでが自分個人の体験談でした。

 さて、上記も含め改めて振り返ると。

 社会人で、短期間で効率よく特定スキルを身に着けたいと言う人には、専門学校はおすすめです。ただし受講すれば身につくものではなく、実践合ってこそなので、受け身での受講にならないよう、ご注意を。(このあたりのバランスは、学校・講師の方向性にもよるようです)

 時間が捻出できない人、仕事が忙しい人は、実際に受講した際のタイムスケジュールをシミュレートした上での受講を推奨します。

 自分は比較的多忙な仕事ではありますが、独身都心暮らしで休日に集中できたから乗り切れた感じがします。受講者の中には、ご家庭をお持ちの方もいましたが、仕事がさほど忙しくないとか、多少の余裕が見られる人でした。お金もかかるので、ご家族とも相談になるかとは思いますが、体はやはり大変なのでご注意を。

 

 と言うことで以上!

 どなたかのご参考になれば幸いです。

 

 やりきった自分、よく頑張った! とたまには褒めてあげるのも大事ね〜。