外国人が不便を感じる日本の交通案内表現
まともにフランス語で1日中会話するのなんて、留学以来かもしれない。
今日は仕事で日本に来ているフランス人の友人と〇年来の再会を果たすべく、弾丸で仙台にまで行ってきました。
結構衰退しているかと思われた私のフランス語能力ですが、大分残念な感じになっていたものの辛うじて生きていました。なんとかなるもんだね!
日帰りなので松島とか遠出はできなかったのですが、仙台市内をまわりながら友人と話していて気付いたことがひとつ。
日本のバス案内は、結構不案内だ!
訊けば、友人としては仙台の地下鉄は特に不自由しなかったとのことだったのだが、バスは乗り方がさっぱりわからず、滞在3ヶ月目にして今日が初めてのバス乗車だったそうな。
日本も車がない場合には、バス交通が旅の足掛かりだったりするもんで結構大事だと思うんだけれども、うーん、確かに日本人にとっても、バスは分かりにくいことが多いですよね。
フランス留学中も、地方都市に住んでいたのでバス移動基本だったのですが、そこまで不便さは感じなかったので、その差はなんだろなーとぼんやり考えていたのですが。自分の経験をもとにすると、こんなところが不便なのではないかな、と思いました。
- バス全体の路線図が貼られている場所が少ない
- バス全体の路線図を表す場合、色ではなく線の種類で区別していることが多い
- 従量制の場合、料金表は慣れないと読めない
フランスで使ってたバスって、下記のような特徴があって、思えばこんな部分があったためさほど不便さを感じなかったのです。
- 全体路線図はとにかくどこにでもはってある
- 色で路線を区別していて、バス亭でもその色を使っている
- 事前に券売機で1.2€固定金額のカードを購入して利用
メトロなんかも近いシステムだったと思います。
参考に、パリの路線図はこんな感じです。
色分けとかって、結構細かい話なんですけど、でもやっぱりぱっと目に飛び込んで判断するなら、色が便利に思うのです。
例えば、銀座線のオレンジ色と、丸の内線の赤色、そのマークの区別が色でなくて破線と直線だったらどうでしょう。そっちのほうがいいのではという人もいる可能性もあるっちゃありますが、個人的には色が断然区別しやすいです。
で、ここをなぜなのかと突き詰めると、色と形どちらのほうが早く認識できるのかというところにいくのでしょう。何となくWebで調べるとやはり色のほうが認識が早いようなのですが、本筋からはずれるのでここまで。
また、今回色盲の方に対してはどのように補完するのか、という点まではいきつけていないです。。
交通案内の表現方法というお話に立ち返ると、言葉が分からなくても、分かり易い表現方法で示せれば、言語を超えて伝わるということです。
そういえば、日本の交通案内については、オリンピックに向けて改善案が出されています。
これ自体は確かに必要だと思いますが、今後は更に分かり易さに磨きをかけるにはどうすべきなのか表現方法の在り方から考え、より改善していけそうだと思いました。
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000105760.pdf
私自身はアプリのUIデザインなんかもやったりしていますが、結局本質的に考えるべき観点は同じことなのでしょうね。デザイン、感覚的に見えて論理的で、深くておもしろいです。