名作のリメイクが持つ意味
E3やってきましたね。ゲーム好きとしては毎回楽しみにしています。
そして今回、巷を揺るがしたこれ!
ファンからすると、大歓喜。ええ私もミッドガルドの雰囲気とかもうすごい好きなので、あれがPS4の技術で味わえると思うと鳥肌ものです。トレーラーみててもわくわくしました。
一方でリメイク商法またかい、という意見も多いですね。うん、まぁ、最近多いですよねリメイクとかHD化。
リメイクは是か?
人によって意見がわかれるところだと思いますが、リメイクは技術的な意味での新解釈である、といえると前向きに考えています。
ゲームが主にリメイクリメイクと取り沙汰されていますが、実はリメイクや、リメイクに近いものって、案外多いと思うんですよね。
海外文学や古典の新訳。例えば光文社の『赤と黒』。
過去の音楽の、違うアーティストによるカバー。例えばFall Out Boyの歌う『Beat it』。
同じコンテンツを用いた、映画。例えばハリウッド版『ゴジラ』。
それらは、既存のコンテンツに違う視点から新たな命を吹き込める。
おそらく、リメイクをネガティブにとらえてしまうのは、
- 既存コンテンツですでに人気があるものは固定客がおり、一定量の利益を見込めるからなんだか卑怯な感じがする
- 新たなものを作らず、過去のものに頼っているから、コンテンツメイカーとして失格だ
というように捉えられることもできるからだと思います。
それも確かに否定はできない。
しかし、そのコンテンツを求める人には、また会えたという再会の喜びがあるでしょう。また、新規顧客にとっても、良いといわれるコンテンツに触れる機会を与えてくれます。
また、もの創りという観点でいうと、新しいものは確かにコンテンツメイカーには非常に大切、だと思います。しかし、既存IPを大切に育て、新世代にも愛されるようにお膳立てしてあげるというのも、また素敵な姿勢に思います。それはHD化、についてもいえることかもしれません。
実は私自身、最近BlueRayでガンダムシリーズを観ていまして。すっかりハマってしまったわけですが、これ多分BlueRayがなかったら出会えなかったと思います。。。
だから実感として、リメイクやHD化はコンテンツにとって大事なことだと感じています。
コンテンツ=生き物
ただし。
コンテンツ産業が多くのヒット作を生み出し、世界がネットワークで繋がり、コンテンツの発信がしやすくなった今。コンテンツが巷に溢れすぎているのも事実。
過去のコンテンツを大切にするあまり、新しい領域を切り開くコンテンツを作らないのは、コンテンツの世界にもいわば高齢化、を呼び込んでしまいかねません。
なんだか書いてて自分自身矛盾していて恐縮ですが、新しいコンテンツのあり方を模索しながら、新しいコンテンツを生みつつ、すでに生まれたコンテンツにも新しい服をちゃんと、新調してあげるよ、ってイメージなのだと思います。おお、人間とおんなじですねぇ。コンテンツは生き物!
まとまりがないですが、結論。自分は、ミッドガルド歩くの楽しみです!(結論になってない。。。)
そして書いてて気づいたこと、何百年も前の古典が今も変わらず読めるのは、文字というカタチだからですね。ゲームだとコンソール依存になっちゃうけど、文字、恐るべし。。。
これ以上書くと違う話になりそーなので今日はこれにて。