トモロコシ畑

油絵を使って動物を描いています。創作活動のご報告、日常の雑記など。

【海外見聞録】ペルーでマチュピチュを観てきました! な旅の概要

 こんにちは、トモロです。

 宣言通り、マチュピチュを観に、ペルーに行って参りました! 有言実行!

 昨日、乗り継ぎ含め24時間の移動にて、無事帰国…。さすがに遠い。ペルーに日本からの直行便はないのである…。しかし、マチュピチュは人生で行きたいとこリストにもう10年以上も入っていたので今回行けて大満足! 色々な気づきもあり、非常に価値ある体験となりました。

 

 今回の旅の概要とイメージはこんな感じです!

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 …ん? マチュピチュよりも動物がでかいって? 気のせい…ではないかもしれない。もうこの旅で、完全にもふもふ(アルパカとリャマ)の虜に…。

 

 おっと、それは一旦置いておいて。 

 まぁ、とにかく色々経験できたので、今後行きたい人や、南米に興味がある方のために、諸々記事を書いていこうと思っております。

 

 下記のトピックを予定。あとでこの記事をインデックスにしちゃうかもしれない。

  • 準備事項の整理と注意 :個人手配の場合の準備、服装、乗り継ぎ、持ち物
  • 旅記録/観光案内 :特に印象に残った場所、お勧めの場所、美味しかったもの
  • 旅を振り返っての考察 :南米の印象、街の違い
  • 旅の仕方の提案 :私なりの旅の楽しみ方の紹介

 

 簡単に旅の概略だけ明記しておきます。

 

旅行の方式

 上記にも書いていますが、今回は完全に個人手配での旅行です。航空券から、各種予約は自分で行いました。

 てかむしろ、何気海外旅行は常に個人手配な自分…。

 今回は同行者もいましたが、自分の方が海外な慣れていた&休暇中で時間ありということもあり、予定や諸々の手配は自分にて行いました。旅行会社のツアーよりもお金は浮いたと思うけど、いやはやそれなりに面倒ではありました^^; と言いつつ、プランニング大好きなんで、準備自体、大変に楽しく勉強になりました。

 「ここからここの移動は時間に余裕見て…」「おっ、このルートがあるじゃん!」とか、カチカチはめていくのが楽しいんですよね〜^^

 

旅行期間と荷物

 移動も含め2019年4月13日(土)〜21日(日)の9日間でしたが、手荷物預けや身軽さを重視してバックパックいっちょで行きました。自分は19Lのリュック。同行者は22Lのリュック。小さい? いや、なんとかなりましたよ!

 

 9日の行程としてはアメリカ乗り継ぎにて、ペルーの3都市を回る。都市間の移動は出来るだけ飛行機や列車を事前手配。

 行程初期の2都市は、どちらも富士山の5合目より上の、標高が高い場所で、気圧の低さに悩まされる時もありました。乗り継ぎで若干トラブルもあり、バタバタ。天候も一時は恵まれたものの、大雨に振られ書類が浸水。変な道に迷い込み、3時間重い荷物を持ち、炎天下を歩き倒すなんて苦行をしたりして、なんと現地での平均歩数は17,000歩ほど…(笑)

 そんな中でも幸いにして行程を大幅に変更するような重大なトラブルはなく、なんとか予定通り進めることができました!

 

 

 そんな感じで、色々語りたいことはあるので、それはおいおいかいていきます! 「こんな話が聞きたい」なんてリクエストなんかあれば、ぜひ頂けると嬉しいです!

 南米、遠いけど楽しかったぞ〜また行きたいですね^^

2019年の桜写真

 都内では絶賛桜開花中! 休暇中の身の上ですから、気の赴くままに、桜の咲いている場所に足を運び、一眼で撮影したりスケッチしたりしていました。

 写真は手軽なんだけど、独自性を出すのが大変、難しい…。特に桜って、被写体そのものがイベント感満載で、単に撮るだけだと自分が撮る意義が薄れますね…。ただ、そんな中でもいい感じで撮れたものがいくつかあるので、貼ってみます。

 桜は、花びら一枚一枚が繊細で薄く、角度によって光の加減が動き、表情が変わります。シルエットになっていても、枝の複雑さが不思議なシルエットを作り、大変面白い。

 スケッチもしたけど、相変わらず桜は難しい。永遠のテーマです。

 そして、写真撮影をする中で色々な角度から花を眺めるし、面白い角度を追求するので、少なからず絵を描くことにも繋がるような気がします。でも、撮影であっても、絵であっても、作品として撮影すると思うと、描く時の構図、撮影する構図、全く別物ですね。表現媒体、その特性の違いに依るのだと思いますが、それぞれ、それでしかできない表現があって、優劣は全くないと思います。

 

 と、色々言ってますが、実は桜を余所目に鴨や鳩ばっか撮ったりしてました笑 愛しの鳥コレクションは別途。最近鳥が可愛くて仕方ない。

 

 このブログ、イラストとか漫画とかが多かったはずなのに、突然写真を載せていいのだろうかとちょっと悩んだのですが、とりあえず載せてみます。もうとにかく載せてみる! 

 

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近況報告

 こんにちは、大変ご無沙汰しておりました。

 2年ほど関わってきた仕事がひと段落し、有給がおもきし溜まっていたため、ただいま長期休暇を取っております。やっと回復してきた〜! 会う人会う人に「顔色がよくなった」と言われます(笑)結構疲れていたようだ。

 休みを取りつつ考えたことなど、自分の整理のためにもご報告します。

 

創作の方向性

 さて、お休みを取りながら色々考えてました。

 実は、どうしてもやっぱりやりたいことが多すぎて、「ああ自分はどこに軸をおくべきなんだ」とモヤモヤ考えてしまっていたのですが。めっちゃ器用貧乏というのがかなり悩みで。

 結論、優先順位はつけるけど、好きなようにやればいいんじゃね? でした。

 モヤモヤ考えていて動けないのが一番良くない。

 ちょうど、母にも「アンタそんなこと考えてたの? やりたいようにすればいいじゃない、アンタなんだから」となんの迷いもなく言われて、ああそうだよな、と。

 むしろ、こうして何もしてない段階で悩んでしまうのが自分の悪い癖で。なんで、あまり考えないでやることにした。

 

 ただし、明確に「これは人生かけてやるんだろうな」というのは最近ありまして、それは優先度高くしていく!

 それは、仕事、ヨガ、そして絵を交えたお話作り。この3つ。

 

 仕事はやっぱりやめないんだろうな。転職はわからんけど、少なくとも会社員生活を止める気はないのだった。

 で、ヨガ。ヨガは、もともと大学でダンスをやっていてその流れでやっていたのだけど、体調を良くする、気持ちを落ち着けるために続けていたら習慣化し、むしろないと動けないくらいのものになってしまって(笑)健康維持のためというのが主ではあるのですが、それならもうちょっと深く理解しておきたいなと思っております。正直、最近ではマッサージにいくよりも、セルフでヨガやる方がよほど良いのでした。

 絵を交えたお話作り、は、面白いお話作りはやっぱりやりたくて。漫画か絵本か、小説か。媒体は問わずとも、いかにして楽しませるのか、という観点での話作りはちゃんとやりたい。描くこと、純粋に美しいものを描くことも好きで、ライフワークにしては行きたいんだけど、これだけ時代が進んでもなくならないエンタテイメント、その根幹をなすお話作りは、人間の底力が潜んでいるように思えて。人を動かせる、新しい視点をもたらす、そんな物語を作ってみたいのです。

 

 と、そんな感じ。

 他には、カメラ、映像、絵画、デザイン、旅、ダイビング、スノボ…っと、やっぱこれ多すぎ笑 その子たちは、良い仕事、お話作りにも必要だし、自分は欲張りなのできっとやっちゃうんだろうと思うので、気持ちの赴くままにやっていきます! ブログでの発信も、もうちょっと積極的に。カメラで撮影したものたちとか、旅の裏話とか、サクサク発信していきたいと思います!

 

 

ペンネーム

 真田智仁→emと変えてきましたが、やっぱりしっくりこない…。

 一旦また変えて真田トモロ、とします! コロコロ変わってすみません! 語感と本名との兼ね合いがこれかなー。本名みは入れたい。入れたいのだが、アレンジがききにくい…ぐぬぬ

 しれっとブログ名も変えてしまった。トモロコシ畑。言葉遊びですが。とうもろこし美味しいよね…!

 

 

直近のやること

 長期休暇中ということもあり、実はマチュピチュに行こうとしております! 旅レポを順次アップしていこうと思います!(ただいま、ネットに転がる体験談に大変お世話になっております…ありがたし。)

 また、カメラもちょいちょい稼働しているので、撮影したものとか、話作りのことととか載せてみます^^

 あ、あとノリで、長期休暇中オンリーで金髪にしてみたので、その体験談なども…! 知り合いには「親と喧嘩したの?」と言われました笑 アラサー金髪? いや関係ないでしょ。やりたいことをやるべし。楽しいですよ金髪。(でも髪はダメージ〜)

 

 

 …はい。こんな感じです笑

 長くブログを続けつつ、こうしてこう揺らぎ揺らぎではありますが、今後ともよろしくお願いします! 単純で猪突猛進型なので、それを前面に出して、読んでいて楽しくなるようなブログにしていきたいです(^^)

 

美人キャスター、半分浮浪者の男、ギャングまで? 多様な人間模様と事件から目が離せない『悪しき狼』レビュー

 お馴染み、東京創元社のドイツミステリー・オリヴァー&ピアシリーズの最新作『悪しき狼』。読了しました。仕事が数年で一番の繁忙期で、タクシー帰りだったにも関わらず。後半は止まらなすぎて、徹夜で読み切ってしまいました…。嗚呼、恐ろしい子!(良い子は真似しないように!)それほどまでに面白い作品だったのですよ。 

悪しき狼 (創元推理文庫)

悪しき狼 (創元推理文庫)

 

  オリヴァー&ピアシリーズは全て読んでいますが、この作品が今までで一番、面白かった。前半は普通だったんだけど、終わりに近づくに連れてもう一気読み。気になって気になってページをめくる手が止められません。なお、シリーズを読んでなくても、作品単体でも楽しめると思います!(一部不明な点あるかと思いますが、気に入ったら過去シリーズを読むのも一つ、であります!)

 

 さて、レビューを書いてみます。

 なお、今回は試みとして、前回のボヘミアンラプソディーの感想のように、感想イラストも簡単ですが描いてみました^^ 楽しかったー!

 主人公である、オリヴァーとピアと、他彼らの仲間達は何となくイメージあったけど。ちゃんと絵にしたのは初めてかも。本の中であまり容姿の描写はないのですが、あってもむしろ完全に私のイメージから描いておりますので、悪しからず、です(><)

 さて、以下レビューです。ネタバレ部分は隠します。ネタバレイラストもおまけでありまする…。

  • 多様で不思議な登場人物
  • ピアのプライベートの絡みも良し
  • 事件、事件、また事件? そんな中…(ネタバレ含)
  • 事件の話、だけではなかった!(ネタバレ含)
  • 感想まとめ! とおまけイラスト(ネタバレ含)

 

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多様で不思議な登場人物

 タイトルにも書いた通り、今作はいつにも増して、多様で不思議で、魅力的にも見える人物達が登場します。

 人気の美人キャスター、彼女に反抗する跳ねっ返りの娘、半分浮浪者のようにキャンプ場に暮らす男、元バイカーギャングの男、家庭がいまいちうまくいかない女性、精神科医…。なんか、これだけでも面白そうではないでしょうか? 更に、設定も濃いが、キャラも濃い。

 事件は、虐待された痕跡のある少女の水死体が発見されるところから始まりますが、彼らの織りなす一見事件と無関係な出来事が、不思議で全く読めません。徐々に彼ら同士が絡んでくると…思わぬところで繋がりができたり。読み進める内に、彼らの悩みや置かれた立場が徐々に見えてきて、じわじわと面白くなってきます。

 なお、上記のイラストには、一部の人物を入れてみました。オリヴァーとピアが左側。美人キャスターのハンナ、その娘マイケが右上で、右下は元バイカーギャングのプリンツラーです。うーん、何気オリヴァーが一番難しかったかも。ピアは私のイメージではショートカットなのだ。。

 

ピアのプライベートの絡みも良し

 さて、毎度感想にも書いているような気がしますが、このシリーズって主要登場人物のプライベートもまた、動きがあり面白いのです。オリヴァーは残念ながら奥様と別居…(頑張れ…!)今作ではピアの方に多少動き…というか、刺激があったでしょうか。

 恋人クリストフとの同棲生活に、クリストフの孫娘リリーが一時乱入してきます。そこでのピアの気づきが、少しだけ事件と相まってピアの心境に影響を与えたりして、やっぱり人間臭い。それがまたいいんですよね!

 そしてクリストフよ、どんだけできる男なのだ…。作中で彼が料理しているとこがあるのですが、描写見ると、料理の腕も良さそうで。ああ、今度クリストフも描いてみたいなぁ。想像(妄想)の中ではかなりイケメンです。ええ。

 

 

(ここからネタバレみあるので、隠しておきます〜)

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映画『ボヘミアン・ラプソディ』感想

 年末年始のお休みの時に、友人と今話題の『ボヘミアン・ラプソディ』観てきました。映画で題材となっているQUEENは、「We will rock you」などの著名な曲は勿論何となく知っているものの、さほど詳しくない自分。

 でもそんな自分でも、終盤は感動の涙で前が見えなくなるほど感情に来る作品でした! 観た印象を描いたのがこちら。描いてる間もサントラかけていましたが、なんだろう。。こう、愛しくてたまりませんね。(ああでも描くの難しかったー!修行不足を実感(T T))

 

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 この作品、そもそも気になってはいたのですが、「QUEEN知らないしなぁ」と躊躇していたところ、友人が誘ってくたもので。友人には大感謝。

 友人もQUEENは知らなかったそうですが、めっちゃ良かったから2回目行きたいので、行きませんか? とまで言ってくださり…! あ、そうなんですよ。そうなので、ロック好き音楽好きならば行って損なし、の作品と改めて言えるわけ、ですね。

 ライブのパートも多く、大音響で聴いてこその感動もあるので、ぜひ劇場で!

 

 さて、下記レビューです。

 ここからはネタバレ注意!

 

 

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2019年ご挨拶と今年の抱負

 遅くなりましたが、あけましておめでとうございます! 年末年始は、実家でひたすらスマブラやったり、ドラクエ11をクリアしたり、仕事したり、将来について思いを馳せたりしていました。つまり元気です。

 今年の抱負…がはてなのお題になっていたので書いてみます。

 

1.筋トレを習慣づけて、疲れにくくかっこいい身体を作る。

 ヨガはそこそこコンスタントに続けられているものの、なんか身体が弛んでいる。もっとかっこよくスラっとしたい! という思いの元。今年は筋トレに真面目に取り組んで、かっこよく疲れにくい溌剌とした肉体作りをしたいです!

 ああ〜そのためにも、睡眠も取れるように…そのためにも、残業を無くそう。うん。

 筋トレは早速初めておりまして、某トレーニングアプリを使って新年早々、少しずつ始めています! 体力ねぇ〜笑

 

2.楽しく気持ち良く瞬時に創る。

 ものづくりが減速気味、でもやりたい気持ちはある。モヤモヤ。ムラムラ(!?)という感じで溜まりに溜まっていたので、ちゃんと放出しましょう。で、考えるな、感じろな精神で、クイックにものづくりをしたい。形態は問わない。デザイン、写真、絵画、漫画、音楽、なんだっていいから、とにかく呼吸をするようにものづくりをしよう。対外的に何か、というより、私の場合そうしないと溜まる。うん。デトックスだねものづくりは。 

 そして何より、ものづくりを楽しむぞ! 気負わない。負ったら、ある意味それはデトックスでもなんでもない。プロになったらそうもいかないだろうが、今はとにかく楽しもう! それこそが興味を掻き立て行動に移すための原動力、のはず。

 

3.私にしかできない仕事を見極め、実践する。

 昨年専門学校に行ったり、管理職じみた仕事をやってみて、見えてきたことが色々あり。転職も一歩踏み出すかねぇどうしようかねぇという瀬戸際だったりして。すごく悩んでいます。

 だが、とにかく昨年で理解し、決心したのは。フリーランスではなく、やはり二足わらじで、クリエイターとして正社員としてやっていきたいなと。私はそのほうが向いていると。改めて実感した次第。その中で、クリエイターの精神が活かせることが、正社員でもできればとは思っていたのだけど、果たして本当にそうか、直結していなくてもいいのでは、本当は何がやりたいのだ? とただいま自問自答中。真面目に。でもやっぱりコンサルは楽しいし自分に向いていると思うので、立ち位置は変えたくない。その中で、どんな分野を強みとして持つのか…なんだよなぁ…(そして書いている今も悩み始める^^;)

 という感じなので今年はその将来的な強みと、企業人として目指すところを見極めたい。興味ある分野は見えてはきているので、勉強するぞ!

 

 

 今週のお題「2019年の抱負」、でした!

 最後にお年賀がわりの一枚にて。ブログはいつもの通りマイペース更新になるかもしれませんが、ちょっとでも楽しい気づきのある話題をご提供できるようにします! 何卒よろしくお願いいたします…!

 あ、またペンネーム変えるかもですー(またか…)。

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現代社会の”気持ち悪さ”を見事に切り出した秀作『コンビニ人間』レビュー

 ご無沙汰しておりました。今年も終わりに近いですが、実家が引っ越したり、仕事が繁忙期だったり、諸々バタバタしておりました。

 そんな忙しい中、じっくり読む時間はなくとも、通勤時間や昼休みの細切れの時間を使って読書はしておりまして。2016年芥川賞受賞作の『コンビニ人間』がなかなか面白かったもので、レビューします。

コンビニ人間 (文春文庫)

コンビニ人間 (文春文庫)

 

  この本、なんだかずっと気になっていたのですが、手に取る機会がなく、最近やっと文庫化されたので手に取ってみた次第です。ネタバレ部分は隠しておきますので、読みたいがネタバレが怖い方は頭のところだけ、ご覧ください。

  • 主人公は、36歳・コンビニバイトの独身女性
  •  言いようのない気持ち悪さ
  • 現代社会を暗黙の内に覆う価値観を切り出した面白さ

 

主人公は、36歳・コンビニバイトの独身女性

 このタイトルを見て、「えっ…」と思った方。貴方は、主人公を悩ませる原因の一人!、と言いたい。そう、この属性自体は別に属性でしかなく、良い、悪いどちらでもないのです。でも、貴方はどこかで、判断付けをしていませんか?

 そんな、確固たる価値観が見えないのに、暗黙の内に周囲の人間から判断付けをされてしまい、理解できず、悩むのが主人公。なぜ、そんなことを思われなければならないのか、と考えます。

 18年間ずっとバイト店員。結婚もしてない。相手もいない。その状態に周囲から色々と、圧力が加えられて。

 でも、そんな中で、コンビニは彼女を救っている。コンビニのマニュアルに沿って生きていれば、何も言われない。コンビニ店員という生き物になりきることで、世の中から自分を隠蔽できる。そんな”平穏”は、ある新入り店員がきっかけで揺らいできて…という話、です。

(以下、ネタバレ含みます)

 

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