トモロコシ畑

油絵を使って動物を描いています。創作活動のご報告、日常の雑記など。

転職が当たり前になると、個人も会社も良くなる。『転職の思考法』レビュー

 本を閉じた瞬間から、意識が変わりました。仕事の向き合い方、転職先の検討の仕方……。そんな、大変インパクトのある本、『転職の思考法』をご紹介したいです。特に、同世代――30前後の方、是非、読んで頂きたい。こと転職検討されている方、必・読です。

 一部考え方を応用すると、ものづくりで食っていくうえでの気持ちの持ち方としても、応用がきくように思いますので、自分の見解と併せてご紹介させて頂きます。

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

 

目次

 

上司の評価ではなく、自分のマーケットバリューを高めることを考えよ

 「転職」の思考法と書いてありますが、単に転職に留まらず、広く「働く」という考え方、およびそれを取り巻く環境を、会社という枠組みを超えて語った本、と言えるかと思います。

 転職すべきか悩む30歳の青年を主人公に、ストーリーとして話が展開するため、話も大変読みやすく、また共感しやすいつくりになっています。

 

 まず最初は、「上司を見て働くか、マーケットを見て働くか」という一節から始まります。上司の評価ばかりを気にするのではなく、マーケットにおける自分の価値を測り、それをより高度化できる環境に身を置くべき。その手段として転職がある、ということです。

 自分のマーケットでの価値――マーケットバリューは、「業界の生産性」(一人当たりどれほど稼いでいるか)「人的資産」(人脈)「技術資産」(固有の技術)で成り立っており、単なる自分のスキルセットだけで測れるものではない、という説明の仕方は至極論理的かつ納得感があり、「自分のスキル」ばかりがフォーカスされがちな自分の価値というものを、どう見るべきか示唆してくれます。

 技術があっても、身を置く場所を間違えると、マーケットバリューが上がらない、というわけで、逆もまた然り。なので、決して、今いる環境で稼げない/認められないからといって、決してそれだけではないということです。身を置く場所を間違えれば、価値は出ない、と。

 

「やりたいこと」など、なくても良い

 以降も、マーケットバリューを高めるということをベースに、良い転職エージェントの見分け方、良いベンチャーの見分け方等、大変理解し易い論理的な語り口でTipsが紹介されていきます。

 中でも、目からうろこだったのが……「やりたいことはなくてもいい」ということです。

重要なのは、どうしても譲れないくらい『好きなこと』など、ほとんどの人間にはない、ということに気づくことなんだよ。

~(略)~

「仕事を楽しむ人間が使う言葉は二種類に分けられることがわかった」

~(略)~

・to do(コト)に重きを置く人間……何をするのか、で物事を考える。明確な夢や目標を持っている

・being’(状態)に重きを置く人間……どんな人でありたいか、どんな状態でありたいかを重視する

~(略)~

「実際のところ、99%の人間が君と同じ、being型なんだ。そして99%の人間は『心からやりたいこと』という幻想を探し求めて、彷徨うことが多い。なぜなら、世の中に溢れている成功哲学は、たった1%しかいないto do型の人間が書いたものだからな。彼らは言う。心からやりたいことを持てと。だが、両者は成功するための方法論が違う。だから参考にしても、彷徨うだけだ」

「そもそも多くの人にとって、心からやりたいことなど必要ない……」

「そうだ。好きなことがあるということは素晴らしいことだ。だが、ないかあといって悲観する必要はまったくない。なぜなら、『ある程度やりたいこと』は必ず見つかるからだ。そして、ほとんどの人が該当するbeing型の人間は、それでいいんだ」(p.213~214)

 好きなもの、やりたいことを探しても、実は見つからない……。to be型の人に憧れはするものの、それは例外。

 長年、「やりたいことは何か」と自問自答してききましたが 、やりたいことはなくてもいい、という一節で、救われた気持ちにさえなりました。

 

 

ものづくりの仕事に取り組む上で、参考になる考え方と自分の見解

 さて、ものづくりの仕事を行う上で応用の効く点ですが。まず、仕事のライフサイクル、という枠組みが参考になります。

 すべての仕事はライフサイクルがあり、「代替可能性」(誰でもできるか)、「イスの数」(雇用の数)の2軸で考えられるといいます。

  • ①ニッチ:「代替可能性が低い」「イスの数が少ない」
  • ②スター:「代替可能性が低い」「イスの数が多い」
  • ③ルーティンワーク:「代替可能性が高い」「イスの数が多い」
  • ④消滅:「代替可能性が高い」「イスの数が少ない」

  これに当てはめると、「誰もやってない」「できない」ものづくりができると、価値がうまれる、と言えるのではないか、と思います。強みを持てとはいうもので、めちゃくちゃ色使いがきれいだとか、人外を描かせたら右に出るものはいない、とか。何かしら、自分だけのニッチな強さを持っていると強いのかなと感じます。

 

 もう1点、仕事を行う上で、というよりは、その前段階にあたるものですが、先のbeing型の人間が好きなことを見つける方法として、下記2点が挙げられています。

being型の人間が、好きなことを見つける方法

1:他の人から上手だと言われるが「自分ではピンとこないもの」から探す方法

2:普段の仕事の中で「まったくストレスを感じないこと」から探す方法(p.225)

 

 ものづくりって、結構どれもおもしろそうで、でもそこまで好き~で突き進めなくて…と、もやもやしている自分のような人多いんじゃないかな…と思うのです。そういう時、無理やり何かを目指すのではなくて、自分に向いている……ストレスなくできること、にフォーカスして、探すと、より自分がHappyになることが見つかるのではないかなと。

 しかも、上記の観点って、このように何等かの媒体で言われないと気づかないような要素、なんですよね。頭で考えるだけでなく、常に自分を客観的にウォッチして、それをするとどんな気持ちになるのか、他人の反応はどうか、と分析していくことがカギではないかと感じました。

 上記はものづくりに限った話でもないのですが、ものづくり=大変、茨の道、覚悟が必要、みたいなイメージに固執する必要はない、という意味で、挙げさせて頂きました。

 

本の内容を受けて、今後取り組むこと

 自分としては、やはりやりたい事何なのかとずっともやもやしていたので、やはり好きなことを見つけるために、日々の行動とその感情を書き出す、ということをしたいと思います。

 併せて、本文中に記載のあった、転職先の探し方に則って転職先の検討もしてみようかと。いますぐ今の会社辞めたいというわけでないし、むしろ今の会社の良い点も、本に照らしたらあったのですが、会社にとらわれず生きるという意味でも、もう少し真面目に転職先を探そうと思います!もうだいぶ長いから、違う世界も見たいのだよなぁ……。

 

 ということで、以上でした。

 かなりの良本だと思いますので、ご興味沸いた方は是非。

 

 なんだか最近本のレビュー多いなぁ。

ドローイング20180829

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純粋に描くことを楽しみたいなと思い、描く。ただし、手癖をやめる。

手癖をやめるために、線描くたびにここの構造ってこうだって? と自問自答すると、案外自分がわかってないことに気づく。

調べつつ。。

 

うん。描きはじめると夢中になりますわな^_^;

 

そして、先日、今週末に通ってる専門学校の先生に、中途半端にアナログとデジタルあわせるでなく、オールアナログがいいと言われた。特に鉛筆の線? 以前も鉛筆がいいときいた。。

でも、自分ではそう思ってなくて、そういう時は客観的な見解を伺えるのはありがたいことですね!

なお、その専門学校でとってる講義はwebデザインなんだけど、アナログ+デジタルのイラスト配置してデザインしたらご意見きけました!

そのインプット、アウトプットしないと何も変わらないのだよ『アウトプット大全』レビュー

 こんばんは、emです。

 また本のレビューです。ミステリー、ノンフィクションと続き、今回は自己啓発。書くと頭が整理されて、記憶にも定着するし、自分としてもいいことづくめなんですよね。

 それはなぜか? そう、それは、インプットした知識をアウトプットすることだから。

 ということで、今回はそのアウトプットの重要性を説いた本をご紹介します。 

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

 

 目次です。

 

インプット7割、アウトプット3割? いいえ。逆なんです。

 最近、本屋で「アウトプット~」なんて本をよく見ます。アウトプットって、大事だよねー。とぼんやり思いつつ、まともに向き合わなかった私ですが。この本、丁度先日本屋の売上トップ10の売り場にて見かけまして。ぱらぱら読んだら、科学的にアウトプットの必要性を説いていて、かつかなり読みやすそうだったため、ちょいと読んでみました。

 結論。これはかなり使えそう。

 アウトプットがなぜ重要なのか、脳科学の視点からの裏付けを持って語られており、その後アウトプットの仕方を2~4ページずつ、Tipsのような感じで説明しています。

 アウトプットといいつつ、単なる情報発信や執筆の仕方だけでなく、話すアウトプット(=ほめる、叱るといった、対人としてのアウトプットや、プレゼン、営業等)も含んでいて、幅広く適用できそうです。

 

 そして、一番のポイントはというと。

 「インプットとアウトプットの黄金比率は3:7」。個人的に一番目から鱗だったのはここでした。

 そう、アウトプットが7割、なんです。ふつう、逆に考えますよね。でも、実際に実験で裏付けが取れているらしいのです。平たく言えば、アウトプットすることは、インプットよりも身体の感覚を使うので、脳がこれは大事な情報だ!と察知し、覚えようとする、ということみたいです。

 

 それを見て、まず大反省。自分は、勉強会やら読書やらでかけはするものの、それに夢中になり、アウトプットの時間を確保できていなかったな、と。薄々、焦ってインプット過剰になっていることはわかっていながらも、ちゃんと向き合ってませんでした……。

 本によると、多くの人がインプット過剰になっている模様。今や情報過多の時代。スマホを開けば、あらゆる場所から情報が流れ込む。過去、インターネットがない時代なんて、自分から取りにいかなければとれなかったのに、情報が自ら飛び込み、個々人の目を奪う。だからこそ、より今はインプット過剰になりやすいんでしょうね。

 

思えば、うまくいったのはアウトプットばかりしていた時期だった。

 読み進めると、色々とアウトプットのTipsが出てくるんですが。思えば、アウトプットばかりしている時って、結構うまくいっていたんです。

 自分の場合、資格試験の勉強と、フランス語の学習。

 

 前者については、実は自分は簿記2級、生産管理系の資格2種、応用情報等々……資格をそこそことってきておりました。で、自分なりの勉強方法が確立しているのですが、それこそ、教科書:問題演習=3:7、の割合。(もしかしたら、2:8くらいかも。)

 多少記憶があいまいでも、問題演習を繰り返しているうちに定着していく。

 あまりなぜか考えたことなかったけれど、この本のメソッドと同じことしていた、つまり脳科学的にも正しいこと、だったみたいですね。

 感覚として、教科書って読むだけなんですが、問題演習は能動的に考える。そして、解答をみて、間違っていたら「くやしい」という感情もあり、またどこがだめか明確なので、学習効率が良い、そんな印象はありました。

 今でも資格勉強はこの方法をとっていますが、いやはや、改めてこれでいいんだ、とう自信はつきました。

 

 一方のフランス語。

 自分は、数年前に10ヵ月間、フランス留学をしていました。その時身に着けたフランス語、実はまだ全然話せます。去年か一昨年か、フランス旅行に行ったときも、ほぼ不自由なし。

 なんでこんな覚えてるのかなーとおもったら、これまた当時やっていた勉強法が、アウトプット志向のかなり効率いい方法だったみたいです。

 この学習方法は、長くなるのでまた別途。当時はかなり苦しんだけど、結果的には良い方法をあみだしたものだ…。

 

 という感じで、いくつかのTipsは、自分の身を振り返っても納得感のあるものでした。

 

 

3つのアクションプラン

 Tipsを並べると、本の内容を全部暴露してしまいますし、おそらく個々人の経験や今の生活態度によって、刺さるポイントや、応用できるものは違うと思うので、詳細は本に譲ります。

 アウトプットに悩まれていたり、知識が定着しないことに悩まれている方には、なかなか参考になるかと思います。結構実践できそうなことが多いので、全部一気に取り込まずとも、できそうなことをピックアップして使っていければ違うのではないかなと。

 

 さて、この本にも書いてありましたが、読書したら、何等かのアウトプット=ToDo=行動に繋げないと、実生活に全く影響はありません。

 ってことで、3つ、アクションプランを記します!

  1. 「人にネガティブなフィードバックをすべきときは、ポジティブなワンクッションを置く」
    実は今、管理職目前でして、チームマネジメントや対クライアント交渉の仕方に悩みつつ、悪戦苦闘しております…。ということで、まず第一歩の心がけとして、良好な関係を築くために、ネガティブなことを言う前に、ポジティブなワンクッションを置くようにします!
    ネガティブでも、自分は怒鳴るとか怒るとかそういう態度には出ないんですけども、いくら言い方が穏やかでも、内容がネガティブならばそう穏便にはいきませんからね……、意識していきたいと思います。

  2. 「3日に1度ブログを書く」
    停滞していたブログ更新ですが、やっぱり情報発信していきたいし、共有すべきことも日々たくさんあるので、書くことを習慣づけたい!
    できれば、毎日といいたいところですが、そういって敷居高くしてとまってしまう予感がするので、スモールステップで…(汗)

  3. 「1日1回線を描く」
    絵を描くこと含め、今ものづくりをどうしていきたいか、向き合っている段階です。心の中ではいろいろな思いや憧れや……渦巻いていますが、まぁとりあえず描けよ、と。描けば、きっと何か見えてくる。
    それを描いて、さて、幸せか? 楽しいか? それを自答しながら、自分の目指すべき方向を定めたい。いや、いい加減定めるぞ!
    で、作品を仕上げるというと、まーた敷居高くして終わるので、最低限線を描く。書く、ではなく、描く、な。

そう、最後のところにもかきましたが、

アウトプットの原則、やっぱり絵やデザインといったものづくりにも当てはまると思うんですよね。

いくら絵の方法論を学んだところで、それを使わなければ意味がない。

本買って満足するんじゃねーよ! ということですね。あ、今の叱咤は自分に向けてです。本を本棚の肥やしにしたところで、本も喜ばないのさ……。

 

ひとつひとつはライトながら、

だからこそ応用がしやすい、なかなかの良本かと思います。

ご興味がでましたら、皆さんもご参考くださいませ^^

 

人と組織を大切にするから、今がある『トヨタ 現場の「オヤジ」たち』レビュー

 トヨタ、といえば、日本が世界に誇る自動車メーカーです。でも、ここまで辿り着いた背景には、現場の人々の地道な努力があってこそだったのです……。

 なんて、そんな逸話に触れる機会を、本から頂きました。

 中卒の現場上がりという、現トヨタ副社長を題材にしたノンフィクション作品、『トヨタ 現場の「オヤジ」たち』を読破。サクッと読める内容ながらも、日本のものづくりの熱い想い、そしてトヨタ生産方式の本質に触れられる、なかなか良い内容でした!

トヨタ 現場の「オヤジ」たち (新潮新書)

トヨタ 現場の「オヤジ」たち (新潮新書)

 

 目次!

 

どこまでも「人」を信じた、人間味溢れる現場

 作品は、さすがノンフィクション。独白のモノローグのような形式で、現場の生々しさが伝わります。スタートは、1937年のトヨタの創業期。そこから、いかにして現在のトヨタが生まれたのか、独白を中心に話が進みます。

 さて、頭の時代から常に流れているのは、「人」への信頼。

トヨタは教育熱心な会社で、人を育てる教育ばかりやるんです。なぜかと言えば、いいものを作る鍵は人にあるんです。いい設備もいるけど、設備だって操るのは人ですから。人を育てないと、いいものはできない。(p63)

 人を育てることこそが、いいものづくりに繋がる、と、トヨタOBは語ります。その気概が会社全体に浸透しているから、皆後輩を育てようとする。しかも、携帯電話もなく、クルマもお高い時代。コミュニケーションは、飲み会だったり、一緒にお風呂に入ったり……。そんな密着した付き合い。チームワークも醸成されるものです。

 その想いは、技術が進歩した今でも変わらないようです。

いつになってもやっぱり腕のいい職人が必要なんです。機械やロボットが勝手に自分で一番いいやり方を関G萎えて、技術を進歩させたわけじゃないんだ。手作業のラインで高いレベルの腕を持った人を育てるのが、トヨタの現場にとって必要なんですよ。(p182)

 

トヨタにもこんな時代があったんだ

 今だけみると、最初から巨大にみえるトヨタですが、当然最初はもっと小さい。OBの独白を切り取ると、「えっ、そんなこともやってたの?」という、なかなか衝撃的なこともあります。

当時の環境は最悪。先輩が扇風機に向かい、汗をだらだら流しながら、塩をなめて仕事をやってました。真っ赤になった棒材をかね(鉄)の箸でつかまえて、それをスタンプハンマーって、大きなハンマーで叩いたりして成形していました。(p27)

トヨタがいちばん苦しかったのは昭和25年(1950年)の朝鮮戦争の前でした。労働争議で人員整理があったときですよ。会社も金がなくて、給料が払えんから、鋳物で、アルミの鍋や釜を創って、それを給料代わりに従業員に配ったんです。私もアルミの鍋をもらって……。丈夫でいい鍋でしたから、まだ使ってます。行商もやりましたよ。金がないから、会社に行かずに鍋や釜を売って生活していました。(p38)

 こんなことを乗り越えてきたから、今のトヨタがあり、その乗り越えた実績があるからこそ、新しい時代にも立ち向かえるというわけですね。前者の引用は、鍛造という、当時最高にツライ現場の状況。今は生産ラインでの製造ですが、当時は本当に、まさに「職人技」、です。

 しかし鍋を売っていたとは……確かに相当長く使えそうですが!

 

トヨタ生産方式を成り立たせる鍵は、「人」「組織」にあった!

 トヨタ生産方式、名前だけでもご存じの方は多いのではないでしょうか。トヨタの高品質な大量生産を支えた、生産方式。

 これ単に生産方式の手法だけ踏襲すれば、それでいい感じもするんですが。そんなことはない。成り立たせるための土壌が必要で、本書を読む限りは、まず「人」「組織」ありきだな、と感じました。

トヨタ生産方式と言えば、カイゼンだと言われています。しかし、カイゼンの前にまず問題を顕在化する必要がある。そして、基準をつくって異常を管理する。(p110)

ただ、現場は自分のところで問題が顕在化するのは嫌なんだ。心理的にはつらい。だから、それとの戦いでもある。(p110)

 そう、現場の問題点をカイゼンして解消し、できるだけ早く、品質の担保された製品をお客様に届けていくのが基本ですが。

 問題点をカイゼンするには、それを発見する必要があり。

 さらに、発見した問題点を提起できる環境も必要。ふつうは、問題あります!っていったら、怒られますから。隠したくなりますよね。それが人間の心理……。それを乗り越えて、問題を提起したら、むしろほめられるような、そんな人間関係、組織がないと、これは成り立たないんです。

 問題が見つからない限り、カイゼンのしようがありませんから。

 さらに、問題をしっかり捕まえるには、「これは問題だ!」と気づく必要がある。気づくには、正しい現場の在り方という原理原則というモノサシがないと、異常に気付きません。だから、個人個人にその原理原則の浸透も必要、というわけです。

 

 私なりに図式化すると、こんな感じになるんじゃないかと。(なんだか仕事のプレゼン資料チックになってしまったがご愛敬^^;)

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 また、トヨタ生産方式~って学ぼうとすると、色々な本も巷に出ていて、要素がたくさんあるように見えるのですが。本書では、本質的な要素が1文で述べられていました。納得感……ありますね。

『ものは売れる速さで形を変えながら流れていく』。

形を変えないで流れていったって何の付加価値もない。売れるものを売れるスピードで1つずつつくる。我々は、材料を買って、車にして、お客さまに買っていただき、乗っていただくことで、初めてお金が戻ってくる。ですから、材料を買ったときから、いかに早く車にしてお客さまに買っていただくか。材料が製品、自動車になるまでの時間を『リードタイム』というのですが、それを短くする。付加価値を付けながら時間を短縮するのがトヨタ生産方式の考え方です(p106,107)

 

 

総括・今後の日本のものづくりは……

トヨタは創業から80年が経った。そして、自動車業界はもっともはげしい変化のなかにある。2017年末、社長、豊田章男はこんなメッセージを出した。

「『勝つか負けるか』ではなく、まさに『生きるか死ぬか』という瀬戸際の戦いが始まっている」(p178)

  EVや電気自動車の登場。そして、製造現場の自動化等、技術の進歩によりまさに今自動車業界は岐路に立っています。

 海外の製造業は、現場の自動化・機械化を日本以上に早く推進している例も多く、日本のものづくりが今度どう生きるべきか問われる時代となっています。

 日本のものづくりはや現場のカイゼンの力をベースに、これまで世界でも活躍できました。AIやロボティクスといった、ヒトの知能や技術を模すものが確立されつつある今、どうあるべきか……。トヨタも含め、多くの企業が戦っています。

 自分も、製造業相手の仕事をすることが多く、自分自身ものづくりの力になりたいと思っているので、引き続き考えていきたい、いやいかねば、と考えております。本書のような本を読むと、これまでの日本のものづくりの強さを支えたものが分かるので、日本を未来を切り開くためのひとつのInputにはなるように感じますね!

 

 読み物としてもおもしろかったです! ノンフィクションなので、全編批判精神なく書かれており、その点は場合によっては多少、差し引くべきかもしれませんが……。

 

 なお、冒頭に現副社長を題材にとありますが、メインの独白が現副社長・河合氏であり、ほかのOBの視点でも描かれています! あまり引用はしていませんが、現場と人を大変大切にしていたからこそ、副社長なんだなと大変感じます。河合氏のエピソードだけでも結構ぐっときますので、ご興味ある方は是非^^

 

 河合氏の最近のインタビューでも、現場・人への想いがわかりますね。

newswitch.jp

 

 

謎が謎を呼ぶ連続事件と女刑事の恋模様『死体は笑みを招く』レビュー

 東北旅行から戻り、1日半程度実家でまったりしておりました。久しぶりに時間を取って翻訳ミステリを楽しめましたので、レビューを書きます!

 今回はドイツミステリのシリーズ2作目にあたる作品です。ベテラン刑事・オリヴァーとピアのペアを主人公としたシリーズなのですが、この分厚さにも関わらず毎回読ませる! 今回は若干登場人物が多く、整理が大変ではありましたが、途中から一気読みでした!

 次作も既に翻訳出ているので、また読みたいところです!

 

死体は笑みを招く (創元推理文庫)

死体は笑みを招く (創元推理文庫)

 

 

目次

 

 

動物園での殺人事件とミステリアスな登場人物たち

 今回の事件の発端は、なんと動物園。開園直後の動物園で死体が見つかった! というショッキングなところからスタートします。

 動物園といったら、もちろん園長やら、飼育委員やら、園の従業員たちが出てきます。そして、被害者の奥様。さらに、被害者はどうも主義主張が強いらしく、色々な人の恨みをかっている模様。被害者は近隣で予定されている、バイパス建設に猛反対し、その建設会社や、賛成派と衝突しているとか。

 更に、被害者を慕う少年たちの集まりがあったとか……誰もかれもアヤシイさプンプンです。

 

次々と起こる不可解な事件

 そんな人物たちが入り組む中、なんと被害者の家が火事に!

 火事にてんやわんやしている暇もなく、被害者を慕う青年たちがオンラインゲームを経営し、お金を儲けている? なんて情報。さらに、それを刑事相手に隠している……! 一体それはなぜ?

 そしてそして、オンラインゲームの共同経営者の青年が、恋人のハズカしーーい写真をばらまいて……。

 と、大小様々な事件が起こる起こる。事件が進む中で、当初把握できる人間関係に、思わぬ側面があったりして……と、人間関係も変わっていきます。

 

魅力的な男性陣の間で揺れる女刑事の恋心……

 人間関係は、勿論主人公であるオリヴァーとピアを主軸に描かれます。

 オリヴァーはどうも奥様とうまくいかず、オリヴァーも気になるのですが。今回はとにかくピアの人間模様が気になる!

 ピアは30代後半の女性刑事。一応旦那サンはいるものの、別居中。そんなピア、事件をとりまく関係者である、男やもめな美中年男性と、若い女子からも大人気な青年からアプローチをかけられ、心が揺れてしまいます。勿論彼らは容疑者の範疇に含まれており、二人で居るのは危険な可能性も。でも、ピアはピアで孤独を感じ、揺れてしまい……とハラハラドキドキな展開です。

 おいおい、そこでついていっちゃダメだろ! とかありますけど、それがまたスパイスになります笑 まぁ、刑事だって人間だ!

 

総括!

 ということで、事件とピアの女心を追っていったら、いつの間にか読み終えた感じです笑 このシリーズは単に事件の謎解きだけでなく、こうした主要人物たちの人間関係・恋模様の変化があって、おもしろいのです!

 ミステリー初心者には、分厚さからみておおっと二の足を踏んでしまいそうではありますが、厚さを感じさせないおもしろさ。とはいえ、翻訳の第一作目としてでた『深い疵』を読んで私もハマったもので、そこから入っていただくとより入りやすいかと思います! ぜひ!

(『深い疵』は、実はシリーズ3作目なんですが、原作が好評らしく、これが実質翻訳された最初の作品です。ここからでも全然読めます!)

 

旅の名前は、「Shirakami Revenge Match」!

 明日から、emは旅に出ます。

 そう、旅にタイトルをつけるならば―――Shirakami Revenge Match。もう、あの悲劇を起こさない。きっと、今回こそ勝つ!

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 ……ん? どういうテンションかって。それは……記事を読んで頂ければきっと! お分かりいただけるかと。

 目次です。

 

すべてはあの日から始まった。

 そう…あれは確か、201〇年の2月、だったと思う。当時大学生だった私は、青春18切符を使い、関東からはるばる青森まで、鈍行列車を乗り継ぎ向かったのだった。

 青森は日本海側の沿線を、海沿いすれすれに走る電車、五能線。この景色を堪能するために、1日半をかけて、鈍行にひたすら乗った。

 

 当時もモンハンが流行っていて、北にいっても、モンハンの人気はとどまらず、高校生くらいの学生たちは電車で大盛り上がり。

「俺、リオレイア行きたいわ~」

 話題はわかるが、北に行くほどに、モンスタの発音が若干なまっていて、それを聞くとああ、遠くまできたなぁと改めて実感する。同時に、モンハンの繋がりを感じる。

『俺もリオレイア好きだよ!』(←心の声)

 

 新青森に到着。もう21時頃。

 ……見事に、吹雪★

 ていうか目の前さえ見えない……白銀の世界。まさにモンハンの雪山。その時は徒然一人旅で、宿の予約はせず、行く先々でネカフェにとまっていた。

 さて、新青森のネカフェ……駅前に……な…いだと?!その事実に驚愕しつつも、なんとか宿を探す。安宿がなんとかみつかり、駆け込む。……暖房が弱くて寒い。ダウンにくるまりながら一夜を明かした……

 

 ……あれ? ちょっとまった。いやいや当時の旅行記を書く気じゃなかったのに!すみません調子に乗りました。色々と思い出してしまって笑

 

 気を取り直して。

 

 まぁとにかく吹雪だったわけです。

 で、三内丸山遺跡という、新青森からバスでいける、縄文時代の遺跡にいこうとしたんですが……。バスが到着したものの、遺跡らしきものが見えない。

 あれ? と探し回り、遺跡のスタッフさんに聞いてみたら……、

 

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「あ、遺跡? 君の足元だよ。雪に埋もれててね。」

「雪!? 埋もれ?! えっ???」

 はい……雪に……埋もれておりました……。

 まさか、こんなことがあるとは。油断しておりました。

 青森の雪、おそるべし。唯一、屋内の展示はみれて、大変見応えがあったことを覚えております。

 

 さらに。

 目的の五能線……。

 最初はよかったものの、乗り込んで数駅経過した時点で。

「雪のため、沿岸通れません。バスで迂回しますので、乗換お願いします」

 

 Σ迂回

 海が拝めず……。いや、危険だったろうから仕方ないけども!

 

 ……そんな、結果だったのです……。

 それが数年前。

 

 これはこれで、雪のすごさを知り、また、雪に閉ざされた世界は音もせず、まるで誰もいないかのような不思議な世界で。なかなかどうして、とても好きだったんですけど。ですけど、やっぱりちょっと、悔しい想いがあり。この度、リベンジすることにしました!

 

 ……ちな、おわかりかと思いますが、真冬に乗り込む私が悪い、という話ですw

 皆さま、冬場はご注意くださいませ~

 

 

遂に来た復讐の時。

 はい、勝手に復讐心を燃やした私ですが、明日からまたそのリベンジに行ってきます。今の会社のプロジェクトが、奇跡的にお盆休みとなったので、混んでいる時期ではありますが、どうしても行きたくて。

 

 今回は、ちょっとお盆休みも仕事やデザインの仕事も入っているので、あまりゆったり時間を使えず、新幹線と夜行バスで往復します。(この年でよく夜行バス、といわれますが、全然いけますよ~♪)

 3日間のプランで、三内丸山遺跡五能線のリベンジをしつつ、ずっといきたかった白神山地にいき、スケッチしようと思っています^^新幹線といいつつ、車も使わない旅なので、合間でぼーっとキャリアのこととかも考えたいなぁ。

 

 天気はイマイチっぽいんですが、雨や曇りだったとしても、それはそれで水墨画っぽい美しさがあると思うので、どうあろうがいってきます!

 今回は雪に埋もれる事件はないはずだし!

 

 

旅にタイトルをつけると、ぐっと楽しくなる!

 Revenge Matchなんてようわからん名前をつけちゃいましたが、旅にタイトルやテーマを持たせると、ぐっと楽しくなるような気がします。

 私の旅のプランニングは、第一目的とイン・アウトを決めて、外堀の予定を埋めていくスタイルで作るのですが、やっぱり第一目的に沿って名前を決めるとなんかテンション上がります。プランニング好きなもので、結構友人と出かけるときも自分が勝手に旅のしおり的なものまでつくっちゃうこと多いんですが、数日間の旅行の時には、1日1日にサブタイトルつけたりして笑

 

 旅って、非日常の新しい物語だと思うのです。

 フィクションの中にもないような経験ができることだってあるし、まさに物語。それにタイトルをつけると、ひとつの作品を体験してる感じになりませんかね?(^^)

   あと、なぜShirakamiかというと、白神山地、からとってます!今回は白神山地メインなもので!

 

 ということで、明日から行ってきます~!

 久しぶりのまったり旅だ~^^

 

 無駄にタイトル部分描いてしまいましたが、やっぱりペンで描くのはいいですなぁ。

 

 

 

 

創作意欲も掻き立てる展覧会「週間少年ジャンプ展 VOL.3」レポート

週刊少年ジャンプ展……気になりつつ、行く機会がなく、やっと本日行って参りました!!!2000年以降の作品をテーマにした、vol.3です!

漫画描いていた身としても、読者としても、ぐっとくる展示でした!

shonenjump-ten.com

 

読者として……懐かしさと興奮が蘇る!

 会場で突如迎えるのは、2000年の時系列での作品リスト。

単行本が時系列で並んでいます!

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ジャンプをしっかり読んでいたのは、2004年くらいまでだったので、

正直知らない作品も多かったのですが。

「あれ、これってこの時期のだっけ?」

「ああ~こんなのあった!」

と、思い出が否応なく喚起されます!

 

単行本が出ている作品は、おそらくすべて並んでいるので、マイナーだったけどすごく好きだった作品、なんてのも見れるわけですよ!

 

そして、ここを抜けたら各作品/作者のコーナー。

生原稿と、複製画像の演出(パネルがあったり、壁面にプリントされていたり)、作者の当時を想起したコメント、展覧会のための描きおろしイラスト、なんかが展示されています。

(今日は祝日のため、撮影禁止エリアになっており……写真はなしです、ゴメンナサイ!)

 

今回の展示作品の中では、自分はHUNTER×HUNTERが未だに大好きで、生原稿を見てもう溜息つきまくりでした。

テニスの王子様や、DEATH NOTE、ワンピース、NARUTOもリアルタイムで連載開始を見ていましたから、懐かしくてもうたまらない。

作者の当時の言葉なんかには、どんな想いをこめてこの一枚を描いていたのか……というコメントがあり、思い出しつつも、色々と考えさせられます。そして、作者の愛と苦労を感じます。

 

展示されている原画は少ない(多い作品でも、20ページくらい)ですが、

特にヤマ場となっている部分を抜粋しているので、しっかりあのシーンか!と思い出せます。

 

最後にグッズ販売。

バスタオルやTシャツ、湯飲みなどなど、主要作品のグッズが購入できます。

必ずしもすべての作品が、全種類あるわけではないですが、なかなかうまい。Tシャツは、単にプリントされているのではなく、前面にプリントしたり大分工夫されていたりして。

 

自分は、HUNTER×HUNTERの湯飲みと、ヒソカ総柄トランプという、もはや俺得でしかないグッズがあり、買いました!(←ヒソカ大好き)あと、DEATH NOTE好きの母のために、DEATH NOTEのクリアファイル。

クリアファイルは複製原画の柄になっていて、吹き出し部分もしっかり貼りこみっぽくなっていて、すごくかっこいいです!

 

(でもこのヒソカトランプ……HUNTER知ってる人とじゃないと使えないな……柄がきわどすぎる笑 ほぼ自分用のミニ画集扱いかもw しかし、よくぞ作ってくださいました!!!!!このために行った、といっても過言ではないくらいに嬉しい。)

 

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創り手として……漫画のおもしろさ、大変さを改めて感じる!

 生原画には、下書きの跡や、トーンの削りあと、ホワイトの跡が生々しく残っていて、筆致もしっかりとみることができます。

改めてこう生の原稿を微細に観察すると、

……そんな作家それぞれの違いを、直に感じ取ることができました。

 

そして、改めて、

漫画という作品の1ページ、1ページがまさに「芸術作品」であること、

そして1ページを仕上げることの大変さ、そしてできたときの喜び……

さらには、その漫画という媒体の懐の深さに、感じ入りました。

 

自分も実は、社会人になってから30P強の短編漫画を、今まで3本描いたことがありまして。それぞれ、休暇1週間つぶして、終電で帰宅してそのまま描いて……という生活をしたことがあり、少なからずその大変さを知っていて、

なんだかむずむずした感覚になりました。

 

そして、やっぱり漫画っていいなぁ、と、すごく心で感じました。

 

 

最後は、先生方の寄せ書きで終わり!でした!

 

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総括! 

構成が巧い。

  1. 最初に、消費者が一番目にするだろう「単行本の表紙」で、
    「すべての作品」を提示する。
     →思い出と興奮を喚起する。
  2. 主要な場面を切り抜いた複製原画を出す。
     →作品の思い出に浸る。興奮最高潮。
  3. グッズ販売。
     →興奮に身をまかせ買っちゃうよね……。

こんな感じで、しっかり購買意欲を持たせてグッズを買わせる流れになっております。

いや、誉め言葉ですし、興奮落ち着いた今でもHAPPYです。

時系列の単行本のリストは特に良いと思います。短かったけど好きだった作品、ちゃんと心に残っているものです。すごく大切な、思い出の一部、ですから。

 

グッズもニクい。

複製原画調のクリアファイル、ぱっと見て漫画漫画していないポーチ、Tシャツなど、一工夫こらした、「普段使いできる一品」が揃っていて、良いです。

特に、この展示会って懐かしむ大人たちが来る可能性も高いわけで、

よく考えられていると思いました。

 

そしてここにひっかかったオトナが一人。笑

 

でも本当ヒソカトランプは素晴らしい。

商品企画の人を崇めたいです(-人-)(←どんだけ好きなん…)

 

これから行かれる方へ……。

皆さん混雑状況が気になると思うんですけど、

実は思ったほど混んでませんでした。

参考に、自分が行ったのは土曜の14:00頃。

入場待たず、中も人垣で見えないってことなく、スムーズに回れます。

 

16:00くらいにみたら、若干混んでいたかなぁ…でも、大したことなかったです。

 

展示会公式twitterでも、朝の混雑状況をアナウンスしていますが、

見ている限り、どちらかというと、特定作品のファン感謝デー(大抵金曜か火曜。詳細は公式ページ参照)のほうが混む印象。

創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展 ファン感謝デー

 

なお、グッズはちらほら欠品・補充中のものがありました。

グッズの在庫状況も公式サイトから閲覧できるので、お目当ては事前にチェックを。

創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展 グッズ

 

最後につぶやき。

年代的に、VOL.2が発作的に懐かしかった……行かなかったのが悔やまれます!!!

でも、結果的に創作意欲もわいたし、行ってよかった!!!です!