トモロコシ畑

油絵を使って動物を描いています。創作活動のご報告、日常の雑記など。

そのインプット、アウトプットしないと何も変わらないのだよ『アウトプット大全』レビュー

 こんばんは、emです。

 また本のレビューです。ミステリー、ノンフィクションと続き、今回は自己啓発。書くと頭が整理されて、記憶にも定着するし、自分としてもいいことづくめなんですよね。

 それはなぜか? そう、それは、インプットした知識をアウトプットすることだから。

 ということで、今回はそのアウトプットの重要性を説いた本をご紹介します。 

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

 

 目次です。

 

インプット7割、アウトプット3割? いいえ。逆なんです。

 最近、本屋で「アウトプット~」なんて本をよく見ます。アウトプットって、大事だよねー。とぼんやり思いつつ、まともに向き合わなかった私ですが。この本、丁度先日本屋の売上トップ10の売り場にて見かけまして。ぱらぱら読んだら、科学的にアウトプットの必要性を説いていて、かつかなり読みやすそうだったため、ちょいと読んでみました。

 結論。これはかなり使えそう。

 アウトプットがなぜ重要なのか、脳科学の視点からの裏付けを持って語られており、その後アウトプットの仕方を2~4ページずつ、Tipsのような感じで説明しています。

 アウトプットといいつつ、単なる情報発信や執筆の仕方だけでなく、話すアウトプット(=ほめる、叱るといった、対人としてのアウトプットや、プレゼン、営業等)も含んでいて、幅広く適用できそうです。

 

 そして、一番のポイントはというと。

 「インプットとアウトプットの黄金比率は3:7」。個人的に一番目から鱗だったのはここでした。

 そう、アウトプットが7割、なんです。ふつう、逆に考えますよね。でも、実際に実験で裏付けが取れているらしいのです。平たく言えば、アウトプットすることは、インプットよりも身体の感覚を使うので、脳がこれは大事な情報だ!と察知し、覚えようとする、ということみたいです。

 

 それを見て、まず大反省。自分は、勉強会やら読書やらでかけはするものの、それに夢中になり、アウトプットの時間を確保できていなかったな、と。薄々、焦ってインプット過剰になっていることはわかっていながらも、ちゃんと向き合ってませんでした……。

 本によると、多くの人がインプット過剰になっている模様。今や情報過多の時代。スマホを開けば、あらゆる場所から情報が流れ込む。過去、インターネットがない時代なんて、自分から取りにいかなければとれなかったのに、情報が自ら飛び込み、個々人の目を奪う。だからこそ、より今はインプット過剰になりやすいんでしょうね。

 

思えば、うまくいったのはアウトプットばかりしていた時期だった。

 読み進めると、色々とアウトプットのTipsが出てくるんですが。思えば、アウトプットばかりしている時って、結構うまくいっていたんです。

 自分の場合、資格試験の勉強と、フランス語の学習。

 

 前者については、実は自分は簿記2級、生産管理系の資格2種、応用情報等々……資格をそこそことってきておりました。で、自分なりの勉強方法が確立しているのですが、それこそ、教科書:問題演習=3:7、の割合。(もしかしたら、2:8くらいかも。)

 多少記憶があいまいでも、問題演習を繰り返しているうちに定着していく。

 あまりなぜか考えたことなかったけれど、この本のメソッドと同じことしていた、つまり脳科学的にも正しいこと、だったみたいですね。

 感覚として、教科書って読むだけなんですが、問題演習は能動的に考える。そして、解答をみて、間違っていたら「くやしい」という感情もあり、またどこがだめか明確なので、学習効率が良い、そんな印象はありました。

 今でも資格勉強はこの方法をとっていますが、いやはや、改めてこれでいいんだ、とう自信はつきました。

 

 一方のフランス語。

 自分は、数年前に10ヵ月間、フランス留学をしていました。その時身に着けたフランス語、実はまだ全然話せます。去年か一昨年か、フランス旅行に行ったときも、ほぼ不自由なし。

 なんでこんな覚えてるのかなーとおもったら、これまた当時やっていた勉強法が、アウトプット志向のかなり効率いい方法だったみたいです。

 この学習方法は、長くなるのでまた別途。当時はかなり苦しんだけど、結果的には良い方法をあみだしたものだ…。

 

 という感じで、いくつかのTipsは、自分の身を振り返っても納得感のあるものでした。

 

 

3つのアクションプラン

 Tipsを並べると、本の内容を全部暴露してしまいますし、おそらく個々人の経験や今の生活態度によって、刺さるポイントや、応用できるものは違うと思うので、詳細は本に譲ります。

 アウトプットに悩まれていたり、知識が定着しないことに悩まれている方には、なかなか参考になるかと思います。結構実践できそうなことが多いので、全部一気に取り込まずとも、できそうなことをピックアップして使っていければ違うのではないかなと。

 

 さて、この本にも書いてありましたが、読書したら、何等かのアウトプット=ToDo=行動に繋げないと、実生活に全く影響はありません。

 ってことで、3つ、アクションプランを記します!

  1. 「人にネガティブなフィードバックをすべきときは、ポジティブなワンクッションを置く」
    実は今、管理職目前でして、チームマネジメントや対クライアント交渉の仕方に悩みつつ、悪戦苦闘しております…。ということで、まず第一歩の心がけとして、良好な関係を築くために、ネガティブなことを言う前に、ポジティブなワンクッションを置くようにします!
    ネガティブでも、自分は怒鳴るとか怒るとかそういう態度には出ないんですけども、いくら言い方が穏やかでも、内容がネガティブならばそう穏便にはいきませんからね……、意識していきたいと思います。

  2. 「3日に1度ブログを書く」
    停滞していたブログ更新ですが、やっぱり情報発信していきたいし、共有すべきことも日々たくさんあるので、書くことを習慣づけたい!
    できれば、毎日といいたいところですが、そういって敷居高くしてとまってしまう予感がするので、スモールステップで…(汗)

  3. 「1日1回線を描く」
    絵を描くこと含め、今ものづくりをどうしていきたいか、向き合っている段階です。心の中ではいろいろな思いや憧れや……渦巻いていますが、まぁとりあえず描けよ、と。描けば、きっと何か見えてくる。
    それを描いて、さて、幸せか? 楽しいか? それを自答しながら、自分の目指すべき方向を定めたい。いや、いい加減定めるぞ!
    で、作品を仕上げるというと、まーた敷居高くして終わるので、最低限線を描く。書く、ではなく、描く、な。

そう、最後のところにもかきましたが、

アウトプットの原則、やっぱり絵やデザインといったものづくりにも当てはまると思うんですよね。

いくら絵の方法論を学んだところで、それを使わなければ意味がない。

本買って満足するんじゃねーよ! ということですね。あ、今の叱咤は自分に向けてです。本を本棚の肥やしにしたところで、本も喜ばないのさ……。

 

ひとつひとつはライトながら、

だからこそ応用がしやすい、なかなかの良本かと思います。

ご興味がでましたら、皆さんもご参考くださいませ^^