トモロコシ畑

油絵を使って動物を描いています。創作活動のご報告、日常の雑記など。

創作意欲も掻き立てる展覧会「週間少年ジャンプ展 VOL.3」レポート

週刊少年ジャンプ展……気になりつつ、行く機会がなく、やっと本日行って参りました!!!2000年以降の作品をテーマにした、vol.3です!

漫画描いていた身としても、読者としても、ぐっとくる展示でした!

shonenjump-ten.com

 

読者として……懐かしさと興奮が蘇る!

 会場で突如迎えるのは、2000年の時系列での作品リスト。

単行本が時系列で並んでいます!

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ジャンプをしっかり読んでいたのは、2004年くらいまでだったので、

正直知らない作品も多かったのですが。

「あれ、これってこの時期のだっけ?」

「ああ~こんなのあった!」

と、思い出が否応なく喚起されます!

 

単行本が出ている作品は、おそらくすべて並んでいるので、マイナーだったけどすごく好きだった作品、なんてのも見れるわけですよ!

 

そして、ここを抜けたら各作品/作者のコーナー。

生原稿と、複製画像の演出(パネルがあったり、壁面にプリントされていたり)、作者の当時を想起したコメント、展覧会のための描きおろしイラスト、なんかが展示されています。

(今日は祝日のため、撮影禁止エリアになっており……写真はなしです、ゴメンナサイ!)

 

今回の展示作品の中では、自分はHUNTER×HUNTERが未だに大好きで、生原稿を見てもう溜息つきまくりでした。

テニスの王子様や、DEATH NOTE、ワンピース、NARUTOもリアルタイムで連載開始を見ていましたから、懐かしくてもうたまらない。

作者の当時の言葉なんかには、どんな想いをこめてこの一枚を描いていたのか……というコメントがあり、思い出しつつも、色々と考えさせられます。そして、作者の愛と苦労を感じます。

 

展示されている原画は少ない(多い作品でも、20ページくらい)ですが、

特にヤマ場となっている部分を抜粋しているので、しっかりあのシーンか!と思い出せます。

 

最後にグッズ販売。

バスタオルやTシャツ、湯飲みなどなど、主要作品のグッズが購入できます。

必ずしもすべての作品が、全種類あるわけではないですが、なかなかうまい。Tシャツは、単にプリントされているのではなく、前面にプリントしたり大分工夫されていたりして。

 

自分は、HUNTER×HUNTERの湯飲みと、ヒソカ総柄トランプという、もはや俺得でしかないグッズがあり、買いました!(←ヒソカ大好き)あと、DEATH NOTE好きの母のために、DEATH NOTEのクリアファイル。

クリアファイルは複製原画の柄になっていて、吹き出し部分もしっかり貼りこみっぽくなっていて、すごくかっこいいです!

 

(でもこのヒソカトランプ……HUNTER知ってる人とじゃないと使えないな……柄がきわどすぎる笑 ほぼ自分用のミニ画集扱いかもw しかし、よくぞ作ってくださいました!!!!!このために行った、といっても過言ではないくらいに嬉しい。)

 

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創り手として……漫画のおもしろさ、大変さを改めて感じる!

 生原画には、下書きの跡や、トーンの削りあと、ホワイトの跡が生々しく残っていて、筆致もしっかりとみることができます。

改めてこう生の原稿を微細に観察すると、

……そんな作家それぞれの違いを、直に感じ取ることができました。

 

そして、改めて、

漫画という作品の1ページ、1ページがまさに「芸術作品」であること、

そして1ページを仕上げることの大変さ、そしてできたときの喜び……

さらには、その漫画という媒体の懐の深さに、感じ入りました。

 

自分も実は、社会人になってから30P強の短編漫画を、今まで3本描いたことがありまして。それぞれ、休暇1週間つぶして、終電で帰宅してそのまま描いて……という生活をしたことがあり、少なからずその大変さを知っていて、

なんだかむずむずした感覚になりました。

 

そして、やっぱり漫画っていいなぁ、と、すごく心で感じました。

 

 

最後は、先生方の寄せ書きで終わり!でした!

 

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総括! 

構成が巧い。

  1. 最初に、消費者が一番目にするだろう「単行本の表紙」で、
    「すべての作品」を提示する。
     →思い出と興奮を喚起する。
  2. 主要な場面を切り抜いた複製原画を出す。
     →作品の思い出に浸る。興奮最高潮。
  3. グッズ販売。
     →興奮に身をまかせ買っちゃうよね……。

こんな感じで、しっかり購買意欲を持たせてグッズを買わせる流れになっております。

いや、誉め言葉ですし、興奮落ち着いた今でもHAPPYです。

時系列の単行本のリストは特に良いと思います。短かったけど好きだった作品、ちゃんと心に残っているものです。すごく大切な、思い出の一部、ですから。

 

グッズもニクい。

複製原画調のクリアファイル、ぱっと見て漫画漫画していないポーチ、Tシャツなど、一工夫こらした、「普段使いできる一品」が揃っていて、良いです。

特に、この展示会って懐かしむ大人たちが来る可能性も高いわけで、

よく考えられていると思いました。

 

そしてここにひっかかったオトナが一人。笑

 

でも本当ヒソカトランプは素晴らしい。

商品企画の人を崇めたいです(-人-)(←どんだけ好きなん…)

 

これから行かれる方へ……。

皆さん混雑状況が気になると思うんですけど、

実は思ったほど混んでませんでした。

参考に、自分が行ったのは土曜の14:00頃。

入場待たず、中も人垣で見えないってことなく、スムーズに回れます。

 

16:00くらいにみたら、若干混んでいたかなぁ…でも、大したことなかったです。

 

展示会公式twitterでも、朝の混雑状況をアナウンスしていますが、

見ている限り、どちらかというと、特定作品のファン感謝デー(大抵金曜か火曜。詳細は公式ページ参照)のほうが混む印象。

創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展 ファン感謝デー

 

なお、グッズはちらほら欠品・補充中のものがありました。

グッズの在庫状況も公式サイトから閲覧できるので、お目当ては事前にチェックを。

創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展 グッズ

 

最後につぶやき。

年代的に、VOL.2が発作的に懐かしかった……行かなかったのが悔やまれます!!!

でも、結果的に創作意欲もわいたし、行ってよかった!!!です!