生産技術のIoT利用はまだ発展途上
今日の朝刊で製品生産にIoTを利用というニュースを見ました。ロボットを使って一部の生産ラインを自動化するようです。
全員ロボットの生産ライン、まぁ想像に難くはない。生産ラインの人件費が圧倒的に抑えられるでしょうし、今後も積極的に導入が進んでいくでしょう。その分工場の雇用が減るので、工場の従業員が結構厳しそうではありますが……。
しかし、工場のIoT化が急速に進むかというと実はそうでもないんじゃないか、というのが私の見解です。そこには主として2つ、理由があります。
①機械をまだ信用しきれない
昔ながら、人手を主として生産をしてきた由緒ある企業であればあるほど、その伝統の力、手法の力は根強い。成功体験もあるから。
そのために、新しい技術を導入する時点で、現場に不安の声が上がるでしょう。ましてや機械を人のかわりに現場に導入するとなると、従業員は自身が失業の危機にさらされるわ、機械に人の水準で仕事ができるのかと不安になるわ、で導入は難しいと思います。
一定限導入できたとしても、「不安だから」「品質を担保するから」という理由で、最後まで完全なる機械化というのは目下難しそうです。ロボットが壊れた場合の代替策も必要ですしね。
②都度判断が業種では難易度が一気に上がる
実は先日、明太子の生産工場の見学に行ってきたのですが、ひとつひとつヒトが各工程をマニュアルで作業していました。
明太子は非常にデリケートで、商品として成り立つかどうかのチェックやら、明太子ひとつひとつの状態や熟成度を見極めて、分類したりする必要があります。個々の明太子の柔らかさだとか、大きさが違う。
それを機械にやらせるとなると、まず無数の明太子データの読み取り・データ標準化から始まり、実際の実装となると明太子の認知→扱い方の分析→分析結果に基づく行動・力加減の決定→実施、と4段階のロジックを踏む必要があります。
これが、カタチも扱いも固定的であれば、固定の行動・力加減で、実施するだけと非常にシンプルになるのですが、それと比較すると随分大がかりなしかけが必要になるわけです。よく考えると、プチAIのような体ですね。
ゆくゆくは上記の問題も越えていくのでしょうが、まだこれからではないかなと思います。うーん、人の熟練やら判断やらってやはりすごいですね(・・;)
あ、そういえば、先日行った明太子工場は、かねふくさんの工場です。
生産ラインのところだけでなく、味や製品の展開についても、非常なこだわりが感じられました。めんたいソフトがすごい美味しかった。。。
あと、キャラが「たらぴよ」というのですが、すごいかわいいです。工場の屋上部分にひっついていたのですが、遠目からみてもなんかすごいよかった。何かって……特にフォルムが良かったです。(謎なフェチ具合?)
あれ?
いつのまにかたらぴよの語りになってしまった。。。